担当教員:羽々切 イネ(幽霊法研究室)
講義コード:CHL-203(Chōhō Level / 中級)
開講時期:後期(夜間特別枠あり・四次元教室3A)
単位数:2単位(ただし、不可視出席者は要申告)
目次
講義概要
本講義では、故人・未練霊・地縛霊・ポルター型証言者など、“この世に実体を持たない者による証言”を、
法的に記録・解釈・使用するための喚問技法を習得します。
中級では、実際の霊体証人との模擬喚問実習、および反訳時に発生する“霊的ノイズ”の識別法に重点を置き、
“見えない声”の扱い方を法的観点から洗練させます。
到達目標
- 霊的証人との対話において「驚かない力」を身につける
- 精神感応型証言録の読解と翻訳
- 霊媒通訳を介さない、直通喚問手順の基礎理解
- 霊体の証言拒否と“供養的黙秘権”の扱い習得
カリキュラム(抜粋)
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回 | タイトル | 内容 |
---|---|---|
1 | 霊的証人とは何か | 証人としての存在条件と感応特性の整理 |
2 | 反応する存在、沈黙する証人 | オバケ型・ヒトダマ型の証言スタイル比較 |
3 | 霊媒・記録士との連携 | “中の人”の精神状態が左右する証言精度 |
4 | 実践演習① | スライム霊(未成仏)との簡易喚問 |
5 | 幽界通話プロトコル | 空間の浄化と通話装置(タマシイフォン)操作 |
6 | 実践演習② | 「やたら言い訳が多い亡霊」への反復質問 |
7 | 黙秘する霊と交渉する技法 | 「恨み系」と「忘却系」の対応差異 |
8 | 最終審問模試 | 本物の供養堂での喚問シミュレーション(希望者のみ) |
受講者の声(生者&非生者 含む)
「最初は怖かったけど、法廷では“冷静さ”がすべて。幽霊も普通の人と変わりません」(3年・Fさん)
「筆談で済むかと思ったら、筆が浮かばなかった」(1年・失敗者)
「こんなにも“供養”と“主尋問”が近い概念だったとは…」(4年・ゼミ所属)
注意事項
- 講義中は霊障保険の加入が推奨されています(学内契約あり)。
- 一部の演習回では「不特定多数の声が聞こえる」可能性がありますが、レポートには一声だけ記録してください。
- “ついて帰る系”の霊体とは講義後も適切な距離を保ちましょう。
関連講義
- 『不可視被告の弁護戦略(上級)』
- 『供養と訴訟のあいだ』
- 『誰がそこにいたのか:空席証言分析入門』