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学部概要

「未来人が過去で起こした犯罪は、いつの法律で裁くべきか?」
「動物に刑法は適用できるのか?そもそも反省の概念はあるのか?」
「幽霊による迷惑行為は、生者が被害届を出せるのか?」

超法学部では、既存の法律体系を大胆に逸脱しながらも、それっぽい論理でギリギリまで正当化を試みる高度な法学的訓練を行います。

教授陣は、現代法・宇宙法・幽霊法・そして未制定法に精通した、存在しているかも怪しいレベルの専門家ばかり。学生の7割は入学前から何らかの訴訟トラブルを抱えています。

⚠ 入学前の注意事項
本学部に入学した場合、あなた自身の過去・現在・未来の言動が、
いずれ架空の法廷で引用される可能性があります。
それで構わない方のみ、以下にお進みください。


基本データ

設立年度超法的解釈により不明(おそらく昔)
学部長摩訶 不知(まか・ふち)教授 ※現在2度目の自己訴訟中につき不在がち
在籍学生数47名(うち3名は存在が確認できていない)
取得可能資格超法律士(非公認)、幽霊代理人資格(霊的効力のみ)、時空間弁護士補(未来でのみ有効)
偏差値測定不能(使用した偏差値計算ソフトが訴訟を起こしたため)
就職実績一般企業・霊的機関・時空移動局など。詳細は就職先企業ページ

超判例集

超法学部で取り扱う超裁判の超判例集はこちら。
常識をいったんポケットにしまってからご覧ください。

主な講義一覧

空想を実務レベルで扱う、本気の講義群。受講中に現実認識が揺らいでも責任は負いません。

講義名担当概要
未来刑法入門(2025-2125)摩訶教授時空間をまたぐ犯罪の時効について考察。過去改変による「未発生罪」の適用条件も扱う。期末試験は100年後に届く。
幽霊損害賠償論羽々切教授ポルターガイスト被害における慰謝料の算定方法。証人喚問時は霊媒師を介す。単位取得には霊波感知ログが必要。
動物裁判史非常勤(種族不明)「カラス対村」事件など、中世に実在した動物裁判を現代視点で検証。被告の証言は鳴き声。通訳は不完全。
感情による訴訟権反訴ノ宮准教授「なんかムカついた」という理由で訴えるケースの正当性を探る感情法。怒りの持続時間が損害額に影響する。
幻の第八章:存在しない法律を盾に戦う摩訶教授条文はないが「あるっぽい雰囲気」で押し切る技術を学ぶ。自信と曖昧な引用が武器。教科書は白紙。
パラレル人格訴訟論反訴ノ宮准教授「夢の中の自分に訴えられた」ケースを扱う。同一人物内に複数の法的責任者が存在する状況の解決策を探る。
気のせい法入門紅蓮院教授「気のせい」を法的に定義し、証拠として活用する方法を体系的に学ぶ。気のせいの認定基準に学期の半分を費やす。

架空法律用語集(抜粋)

意味不明なのに、なんか分かる気がする。超法学部独自の法用語一覧です。

用語意味
第五次人格不在規定訴訟当事者がこの世に実在しない場合の法的立ち位置を規定する。対象者が「存在する気配」を持つことが条件。
時空的反証排除原理未来から持ち込まれた証拠は、現在の裁判では基本的にスルーされる原則。「それっぽい感じ」があれば採用される場合も。
錯覚的不法侵入実際には侵入していないが、そう感じた場合の罪。「気配がした」だけで成立するケースもある。
声なき原告条項動物・幽霊・AI・観葉植物など、声を持たない存在の権利を擁護する規定。代理人の選定基準が課題。
不明罪人投影法まだ存在していない罪人の可能性をAIが予測して先行訴訟する制度。被告が生まれる前に判決が出ることもある。
夢中契約法夢の中で交わした約束・契約の法的効力を定める。夢日記が唯一の証拠。筆跡鑑定は夢見がちな専門家が担当。
事後的因果反転原則結果が先に起きてしまった場合に、後から原因を探して罪を構成する手法。タイムトラベル事案で頻出。
感情的時効制度怒りが消えた瞬間に時効が成立する制度。根に持ち続ければ永遠に提訴可能とも言われる。
気配責任論「何かがいた気がした」という証言を法的に有効とみなす理論。霊的訴訟における基盤的概念。
逆順立証主義結論から出発して証拠をあとから見つける訴訟スタイル。超法学部では「むしろ普通」とされている。

教授陣紹介

摩訶 不知(まか・ふち)教授 / 専門:時空交錯法・未制定法哲学

「存在しない法律ほど美しい」
未来から過去の法改正を遡って無効化する理論を唱え、タイムパラドックス系訴訟の審査員も務める。自分自身を2度訴えた記録があり、1度目は勝訴、2度目は現在係争中。
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羽々切 イネ(はばきり・いね)教授 / 専門:幽霊法・不可視被告研究

「霊体にも黙秘権があるのよ」
霊的存在の法的主体性を研究。霊媒を介した証言録取に精通し、全国の心霊スポットから特別出廷依頼が絶えない。講義室の半分が結界で封印されており、後ろの席の学生は毎年「何かいる気がする」と証言する。
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反訴ノ宮 まどか(はんそのみや・まどか)准教授 / 専門:パラレル人格法・多重訴因同居権

同一人物内に複数の法的責任者が存在するケースを専門に扱う。「昨日の自分」「夢の中の自分」「後悔している自分」をそれぞれ別の訴訟当事者として整理する手腕に定評がある。人格名で手紙を送り分ける癖があり、自分宛の手紙が一番多い。
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紅蓮院 魔夜(ぐれんいん・まや)教授 / 専門:幻法心理学

法律における「気のせい」を体系化することに生涯を捧げてきた研究者。「気のせいの科学的定義」を発表した論文が、気のせいかどうかまだ論争中。本人も自分の存在が気のせいかもしれないと言い続けている。
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律原 かげ実(りつはら・かげみ)助教 / 専門:幽霊裁判記録の解析

見えない証拠に強い。証拠として提出された「空白のメモ」「消えかけた録音」「夢の中の映像」を読み解くことを得意とする。本人は非常に物静かで、「いたの?」と言われることが多い。
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卒業論文タイトル一覧(抜粋)

世界でここにしか存在しない学問の果て。提出された卒論の一部を公開します。

  • 「なぜ我は拒絶されし存在として生を享けたのか:Twitter詩集の可能性」
  • 「中世ファンタジー的病名としての”中二病”:設定病理学入門」
  • 「”†闇に喰われし者†”という言語構造とその社会的孤立について」
  • 「右手の痛みと覚醒:なぜ彼らは”封印されし力”を右腕に宿すのか」
  • 「幽霊との共同賃貸契約における敷金返還請求の可能性」
  • 「ゾンビに対する不法行為責任の帰属:感染元を遡及するべきか」
  • 「”なんとなくいた気がする”証言の採用基準に関する実証的考察」
  • 「ドラゴンの所有物認定と固定資産税:宝の山の課税問題」
  • 「過去の自分への内容証明郵便:タイムカプセルと法的効力」
  • 「気のせいの時効は何年か:感情的証拠の消滅条件をめぐる論争」
  • 「夢の中の契約と目が覚めた後の履行義務に関する比較研究」
  • 「”呪い”を証拠として提出した場合の裁判所の対応:3事例の検討」
  • 「観葉植物の名誉を守るために何ができるか:植物法序説」
  • 「AIが訴えた場合の被告選定:誰が責任を取るのかに関する考察」

在学生からのメッセージ

幽霊に告訴状を届ける技術、今はまだ夢ですが、いつか絶対実用化したいです。現在、郵便局の対応を研究しています。
— 3年・超幽霊法ゼミ所属

「猫に訴えられるかも」と思って生活するようになりました。人として成長した気がします。なぜか猫と目が合うのが怖いです。
— 2年・動物裁判史履修中

自分の”過去の人格”と和解できました。裁判は時空を超える。和解金は気持ちで払いました。
— 4年・卒論提出済み(タイトル:「昨日の私は今日の私の共犯か」)

現実を超えた妄想を、論理で訴える力がつきました。就職先は未定です。ただ、時空移動局からスカウトが来ています。
— 4年・就活中

入学前は「法律って難しそう」と思っていましたが、ここの法律は存在しないので、かえって楽でした。
— 1年・在籍確認中

よくある質問

幽霊を訴えるにはどうすれば?

存在証明が困難ですが、霊波検知ログ・証言録音・「なんか寒かった」という複数証言が補強資料になります。提訴先は霊的司法局(設置準備中)となります。

過去の自分を訴えられますか?

原則として不可ですが、”人格分裂状態の証明”があれば特例扱いとなります。過去の日記・黒歴史ノート・当時の写真などが証拠として有効です。

夢で誓った内容は有効ですか?

「夢中契約法」の枠内で一定の効力が認められています。夢日記が唯一の証拠となるため、記録の習慣化を強くお勧めします。寝言での合意は現在係争中です。

判決文が詩的すぎて意味不明です。

それが正式文体です。慣れてください。なお、詩的すぎて意味不明な判決文の解読を専門とする「超判決翻訳士」資格が本学部では取得可能です。

動物が被告の場合、弁護士はどうなりますか?

動物語通訳の資格を持つ弁護士が担当します。ただしカラスの弁護士は「カアカア」しか言わないため、裁判が長引く傾向があります。

「気のせい」を証拠として提出できますか?

超法学部の研究によれば、3名以上が「同じ気のせい」を共有した場合、事実認定の対象となります。「気のせい集合体」の法的地位については現在研究中です。

AIに訴えられた場合の対処法は?

まず落ち着いてください。現行法ではAIに訴訟資格はありませんが、超法学部では「AIによる感情的被害申立制度」の創設を提唱しています。訴えられる前に和解しておくことをお勧めします。

名言集

超法学部の学生・教員・TAが授業中・法廷中・廊下などで発した言葉の数々。

存在しないことは、罪を逃れる理由にはならない
— 摩訶教授、初回授業の第一声

夢で誓ったなら、現実で償え
— 反訴ノ宮准教授、夢中契約法の講義にて

沈黙もまた、証言である
— 羽々切教授、幽霊証人の法廷にて(誰も何も言っていなかった)

“いた気がした”は、告訴の始まり
— 律原助教、霊的証拠論の講義レジュメより

正義が遅れるなら、先に訴えるべきは時計だ
— 出典不明。廊下の壁に書いてあった。

気のせいにも、法的責任は発生しうる
— 紅蓮院教授、就任挨拶にて

入学希望者へのメッセージ

「証拠がないなら、想像すればいいじゃない」
それが超法学部の出発点です。

法の光は、時をも、死をも、次元さえも超える――。

あなたが今「なんか面白そう」と思ったなら、それはもう入学試験に合格しています。
(なお、合格通知は夢の中でお知らせする場合があります)

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