― その恋、地表まで響く。―
目次
■ あらすじ
人類の知らぬ深度、地下800メートルに暮らす「地底人」。
その一人である女性地底人・ルノアは、偶然、地上の工事作業員・高村隼人(たかむら・はやと)と出会う。
「地底に帰れ」
「地上は危険すぎる」
「というか…お前、地底人に見えないぞ」
そう。ルノアは外見が完全に地上人。
服装も言葉も肌ツヤも完璧な“普通の美女”だった。
しかし彼女は確かに「地底人」であり、時折見せる異常な行動(※土を食べるなど)から、視聴者に疑念と恐怖を与える。
やがて明かされる地底社会の秘密と、
地上と地底の「愛の距離」。
これはラブストーリーである。たぶん。
■ 主題歌情報
🎵 タイトル :『800m、恋上がる』
🎤 歌 手 :DAISY UNDER
♪ 地下鉄よりも深く
あなたに落ちていった
【メモ】
・バラードなのに全体的にドラムがやたらと重い
・サビ直前の「ズズズ…」という地鳴りSEが話題に
・MVではルノア役女優がスーツ姿で穴を掘り続けている(謎演出)
■ 各話サブタイトル一覧
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 「地底から来た彼女、見た目は完全にOL」 |
第2話 | 「この人、真顔で土を食べるんです」 |
第3話 | 「地上デートに執着しすぎる理由」 |
第4話 | 「“好き”って地底語で何て言うんですか?」 |
第5話 | 「地底ではこの深さを“本気”と呼ぶ」 |
第6話 | 「彼女のスカートから落ちてきたのは小石だった」 |
第7話 | 「あなたと見る太陽が、まぶしすぎる」 |
第8話 | 「バレました。わたし、地底の王女でした」 |
第9話 | 「地上が崩れる日、ふたりで地下へ」 |
第10話 | 「この想い、地殻を突き抜ける」 |
■ 撮影風景・ビデオ映像(アーカイブ写真)
- 何の加工もない普通の女優が「地底から出てきた」と言い張るシーン(クレーム殺到)
- 第2話、手で掘った土を素手で食べ「おいしい……」と微笑む場面がSNSでバズる
- 地底の家族を描いた回では、全員地底人に見えない問題が深刻化
- 最終話、二人がヘルメット姿で地下に沈んでいくラストが美しすぎて再評価され始める
■ うそこ大学ボロシドアーカイバー備考
- 「異種間ラブ」と謳ったのに異種感が圧倒的に足りないとして論争に
- 一方で「むしろその薄さが良い」「地底人だと信じれば愛せる」と支持派も現れる
- DVDのジャケットは地層のCG+めちゃくちゃ普通のカップル写真で余計に混乱
🛠️ 関連メモ
- 地底人の特徴として設定された要素:
- 土を常備している
- スマホの電波を嫌う
- 地上では地味にめまいがする
(※作中で一切描写されない) - 「恋の深度」という単語が第6話以降しつこく使われるようになる
異世界のようで、どこまでも日常。地底なのにリアルすぎる。
そんな“嘘ドラマの限界点”を攻めた挑戦作でした。
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