■ 擬音名:ラチュってる
目次
◆ 概要
ラチュってる(動詞)
意味:
「好きかどうか分からないけどなんかずっと考えちゃってる」状態を指す、感情の擬音化表現。
対象は人物に限らず、物・場所・記憶・概念など多岐にわたる。
好意とも執着とも違い、「気づけば考えてる」「なぜか心を占めている」というグレーゾーンな精神状態に適用される。
◆ 発音・音感
ラチュってる|/ɾa.t͡ɕɯ.tːe.ɾɯ/
- 最初の「ラ」で心が軽く触れる
- 中央の「チュ」にほんのり恋愛成分
- 「ってる」で長期化・継続感を暗示
擬音でありながら、動詞化・状態化に強い適応性を持つ。
◆ 使用例
- 「あのカフェ、特に何が良いわけじゃないけど……なんかラチュってる」
- 「アイツのこと、別に好きじゃないって思ってたのに、また夢に出てきて……完全にラチュってるわ」
- 「この曲さ、別に名曲ってわけじゃないけど、昨日からずっと頭の中でラチュってる」
◆ 学生の声(創作擬音調査アンケートより)
🧑🎓経文ささね(情報詩学部2年)
最初は「あ、ちょっと気になるかも」ってだけだったのに、帰り道で思い出してるし、夜も寝る前にふと思い出す。これ、ラチュってました。
👩🎓惑星みさき(宇宙漂流学部4年)
研究対象の衛星にラチュってるのを指摘されたけど、否定できなかった……。たしかに、意味もなく撮影画像見返してるし。
🧑🎓野間口トロ(なんでも心理学部3年)
「ラチュい」は形容詞としても有能。中途半端な好感を的確に言い表せるの、語彙としてありがたい。
◆ 調査ノートより
- 同類語:ソワる・キュン未満・ずんもち感
- 対義擬音(仮):スパーン(考えずに済む)
- 時間経過によって「ラチュってる」が「ラチュい記憶」へと変化する事例あり
- 恋愛領域では「ラブチュ(強化派生系)」と混同されやすく注意が必要
◆ 派生用法
- ラチュポイント:妙に心に引っかかる特徴
>「あの声のトーン、ラチュポイント高すぎる」 - ラチュゾーン:無自覚に脳内リピートしてしまう領域
>「あの発言、完全にラチュゾーン入った」
◆ 関連研究中の擬音(創作擬音学部第14研究班より)
- ミシンと鳴く気持ち(ミシった)
- じわり染みる後悔(ジフジ)
- 急に心だけ走り出す(カラカラカラァ)
- ※今後、各擬音にラチュ値(感情の粘着度)を数値化する試みを計画中
◆ 備考
「ラチュってる」は感情的成分が曖昧なまま強度を保つ、現代的でSNS時代にマッチした擬音。うそこ大学においては思考過多系感情語の金字塔とも称されており、今後も実生活や創作表現での使用例が増えると予測されている。