「人間以外の存在にも、悩みがある。」
今回のご相談
相談者:ミイラ男(在住:日本、勤務先:零細IT企業)
年齢(死亡時):推定3400歳
悩み内容:
「業務中に包帯が解けるため、常に新品に巻き直す必要があります。毎日数メートル単位で消費しており、もはやこれは『制服』ではないのか?と上司に交渉したのですが、『その格好はあなたの趣味でしょ?』と一蹴されました。
医療費でもなく、消耗品費でもなく、何費で処理すれば経費にできるのでしょうか?
私にとって包帯は命綱なんです…いや、“死”綱です。」
🧾 回答:包帯は“経費のミイラ化”にご注意
モン生相談室の特任顧問・古代法務担当シャム神官(猫の姿をした神)より
ミイラ男さん、ご相談ありがとうございます。まずは毎日巻き直しておられる包帯の丁寧なご使用に、心より敬意を表します。
さて、問題は「包帯が経費で落ちない」という点ですね。以下、順を追ってアドバイスさせていただきます。
📌1. 包帯は“業務上必要”かどうか
税務上、経費として認められるには「業務に直接関係していること」が必要です。
たとえば――
- 吸血鬼が日傘を経費にする → 日光耐性という業務上の理由あり → OK
- ゾンビが肉片を接着するための糊を経費にする → 滑落防止という安全対策 → OK
- ミイラ男が包帯を巻く → …外見的趣味と見なされる恐れあり → ❌(現状)
ここで重要なのは、「社内規定で制服と明記されているかどうか」です。
✅ 解決法①:「包帯着用ガイドライン」の制定
社内に「ミイラ男職における包帯着用義務の社内規定」を設けましょう。
以下のような条項があれば経費申請もスムーズです。
- 第1条:包帯は全身を覆う業務用衣服と見なす
- 第2条:出勤時に包帯の清潔さを保つこと
- 第3条:年に一度、包帯再研修を実施すること
📌2. 経費としての勘定科目は?
「包帯」=医療品というイメージがありますが、ミイラ男の場合は衣服的用途。
そのため最も適切なのは:
- 「被服費」または「制服・作業着費」
ただし、経理担当に誤解されないよう用途を説明しましょう。
間違っても「衛生材料」として申請しないこと。
(過去にこれでトイレットペーパー扱いされたミイラ男がいます)
📌3. 税務署対応に備えて
税務署から「なんで全身包帯なんですか?」と聞かれた場合に備え、次の書類を準備しておきましょう:
- 包帯使用マニュアル(巻き方・交換頻度など記載)
- 包帯購入領収書(できれば大量にまとめ買いした方が説得力あり)
- 包帯着用時の社内業務風景(写真)
📌4. 上司との関係改善も忘れずに
「その格好は趣味でしょ?」と発言した上司とは、死後の世界観に対する理解のすれ違いがあるかもしれません。以下の行動が推奨されます:
- 「ミイラとしての尊厳について」社内勉強会を開催
- 包帯の巻き方講座を定期開催し、職場に参加型学びを提供
- 包帯柄の社内Tシャツを企画し、同僚の共感を得る
キーワード解説
ミイラ男
紀元前から現代に蘇りし存在。乾燥保存された状態を保つため、包帯を使用。古代エジプトの誇り。
被服費
業務に必要な衣服の費用。制服や作業着などが該当。
社内規定
企業が独自に定めるルール。これがあれば“趣味”ではなく“義務”になる。
包帯の定期交換
衛生上も重要だが、巻きが古びると“ゾンビとの区別がつかない”という職場トラブルの原因にも。
「命ではなく、包帯が尽きた時が“終わり”なのです。」
〜某ミイラ男の朝礼より〜
オフィシャルグッズ
今回の相談を記念して、モン生相談オフィシャルグッズを制作しました!
包帯が経費で落ちないことで悩むミイラ男さんを、そっと応援したい方も、ただTシャツが可愛いからという方も、ぜひお手元にどうぞ。