DEPARTMENT OF STREET STATISTICSOBSERVATION IN PROGRESS

SINCE うそこ大学のかなり初期

街角統計学部

「この世のすべてに統計は宿る。
たとえそれがティッシュ1枚でも。」

街角統計学部のデータ分析モニター
LIVE DATA 街角でまだ誰も数えていないもの
TODAY'S SAMPLE1,489+12.3% なんとなく

街角には、まだ誰も
数えていないものがある。

あなたが今日、無意識にしたこと。おそらく、どうでもいいでしょう。

我々は、そこを調べます。

  1. 01

    靴を右足から履きましたか?

    □ YES □ NO
  2. 02

    エレベーターの「閉」ボタンを何回押しましたか?

    □ YES □ NO
  3. 03

    冷蔵庫を開けてから、目的を忘れましたか?

    □ YES □ NO
  4. 04

    おにぎりの海苔が割れないよう慎重に開けましたか?

    □ YES □ NO
  5. 05

    ティッシュを1枚取ったつもりが2枚取れましたか?

    □ YES □ NO

街角統計学部は、人類が「別に調べなくていい」と判断してきた日常の些細な現象を拾い上げ、全国規模のアンケート、独自指標、無駄に精密なグラフ、教授陣による必要以上に深い考察を通じて研究する学部です。

「どうでもいい」を、
どうでもよく調べない。

本学部が重要視するのは、研究対象の重要性ではありません。

数えられるかどうかです。

数える。分類する。円グラフにする。そして最後に教授が「この結果は、現代人の孤独を象徴しているのかもしれない」と言い始めます。

五つの研究原則

街角で迷ったときは、まず数えてください。

01

気になったら数えろ

3人以上が同じ行動をしていた場合、統計調査の可能性があります。

02

意味は後から考えろ

調査開始時点で目的がなくても問題ありません。結果が出てから、それっぽい意味を探します。

03

数字が出たらグラフにしろ

45.8%という数字も棒グラフにすると、少しだけ研究らしくなります。

04

少数派を見逃すな

1,000人中997人が「普通」でも、注目するのは残り3人。そこには次の研究があります。

05

しょうもないからという理由で研究を中止してはならない

本学部において最も重い研究倫理規定です。

現在公開中の研究報告

全3件の査読済み、または
査読した気になっている論文

街角では、こんなことも
調査しています

学生・教授・たまたま通りかかった人々による観察は、現在も継続中です。

FIELD 01

日常行動統計

  • ティッシュを折るか、丸めるか
  • 靴下は左右どちらから履くか
  • 「閉」ボタンを平均何回押すか
  • 自動ドアが開かなかった時の最初の一歩
FIELD 02

食生活統計

  • 最後のポテトチップスを食べるか譲るか
  • 唐揚げにレモンをかける前の確認率
  • 冷蔵庫奥の調味料の平均年齢
  • 食パンの袋を閉じる「アレ」の保管期間
FIELD 03

文房具統計

  • ボールペンを最後まで使い切る割合
  • 消しゴムが完走前に消失する確率
  • シャーペンの芯を一度に何本入れるか
  • 書きやすいペンを褒めた直後に失くす確率
FIELD 04

家庭内統計

  • エアコンのリモコン発見場所TOP10
  • 冷蔵庫を開けたまま考える平均時間
  • 洗濯終了音から取り出すまでの時間
  • 家族全員が知りつつ誰も捨てない物

街角式フィールド統計法

疑問の発見から必要以上の考察まで。再現性はともかく、携帯性に優れた独自の五段階方式です。

「すみません。あなたは
ティッシュを折りますか?」
  1. 1
    STEP 1

    疑問を発見

    「そういえば、みんなどうしてるんだろう」を研究候補として登録。

  2. 2
    STEP 2

    街に出る

    クリップボード、筆記具、予備の図形カード、昼食代を携行。

  3. 3
    STEP 3

    突然聞く

    通行人の困惑した表情も、必要に応じて記録します。

  4. 4
    STEP 4

    数字にする

    円・棒・折れ線・散布図、またはよく分からない独自指数へ変換。

  5. 5
    STEP 5

    深読みする

    数字から現代社会の孤独まで話を広げたら、調査完了です。

本学部が誇る独自指標

平均値、中央値、標準偏差。
それだけでは足りない時に使います。

CODE / INDEXCURRENTDEFINITION
NRT

なんとなく率

68.2

理由を説明できず「なんとなく」と回答した割合。

SKI

そこまで考えてなかった指数

91.7

高いほど、優秀な研究テーマとされています。

KHK

聞かれて初めて気になった係数

0.83

調査後「言われてみれば気になる」と答えた比率。

SSH

少数派濃度

4.6

5%未満の回答が持つ、妙なこだわりの強さ。

KFI

教授深読み指数

187

現在の最高記録は算羅和留教授。基準値は不明。

街角統計学部に保管されている図形アンケート調査票
ARCHIVE MATERIAL / 図形カード式調査票と、なぜか一緒に保管されていた鍵

街角統計資料室

学部棟地下には、創設当時からの調査票と集計用紙が保存されています。

  • 回収数7件で終了した調査
  • 何を調べたかったのか誰も覚えていないグラフ
  • 「その他」が最多回答になった調査
  • 100%にならない円グラフ
  • 教授が余白に書いた昼食候補
「捨てるほどでもない」— 資料室職員
LEGACY DATA調査対象は、時代とともに変わる。

かつては、二つ折り携帯を開いて何もせず閉じる回数、コンビニ袋を何枚ためると「ためすぎ」か、MDへ曲名を最後まで入力する割合なども研究されました。

「そんなもの調べてどうするんですか?」と聞かれる頻度だけは、創設以来ほぼ一定です。

所属教授

数字の向こうに、
見えなくてよいものまで見ます。

÷

さんら・わる 教授

算羅 和留

専門:グラフ情緒統計学/幾何学的情緒分析

折れ線グラフの「折れ方」に人間の感情を見出します。グラフが急上昇すると少し元気になります。

「平均値には平均値なりの人生がある。」

ふでこ・みちる 教授

筆子 みちる

専門:文房具行動統計学/物質心理・行動制御

「人間は何で書くかによって人格の14%が決まる」と主張。的中率は不明です。

「書き味は、生き味です。」

ないれいこ・しのぶ 准教授

内冷庫 しのぶ

専門:冷蔵庫心理学/時間栄養統計

研究室の冷蔵庫で、2021年から同じプリンを継続観察中。誰も開けていません。

「賞味期限は、数字であって気持ちではない。」

学生たちの声

2年

「最初は「なんの意味があるの?」と思っていました。今は「意味がなさすぎて逆に意味があるのでは?」と思っています。」

4年

「卒論は「靴下の左右どちらから履くかと人生選択傾向の相関」。母にはまだ説明できていません。」

1年

「教授同士の雑談が全部、「それアンケート取ろう」で終わります。」

大学院生

「3年間研究して分かったことは、人間は思った以上に「なんとなく」で生きているということです。」

卒業論文テーマ例

  1. 01「傘を持った日に限って雨が降らない感覚」の統計的検証
  2. 02「あと5分だけ寝る」に含まれる実時間の研究
  3. 03靴下片方消失現象における家庭内ブラックホール仮説
  4. 04電子レンジ残り1秒で扉を開ける人の心理
  5. 05風呂で思いついた名案の翌朝忘却率
  6. 06「明日から本気出す」における明日の定義

よくある質問

よく聞かれる順かどうかは、
まだ統計を取っていません。

Q数学が苦手でも入学できますか?

A四捨五入ができれば、かなり戦えます。電卓を使えばさらに安心です。

Q統計学をちゃんと勉強できますか?

Aたまにします。

Qアンケートを断ってもいいですか?

Aもちろんです。断った人の割合として集計される可能性があります。

Qデータが偏っていたら?

A「地域特性」と呼びます。

Qサンプル数が少なかったら?

A「予備調査」と呼びます。

Qこの研究、本当に意味がありますか?

Aその質問について現在アンケートを実施中です。

こんな人に向いています

該当項目を数えてください。もちろん、その数も記録します。

  • しょうもない話ほど真剣に話したくなる
  • 「みんなはどうなんだろう」が気になる
  • 少数派の3.2%が妙に気になる
  • アンケートの「その他」を選びがち
  • 日常の細かな違和感を覚えている
  • 「それ調べてどうするの?」と言われると燃える

一つでも当てはまれば、すでに本学部の素質があります。

学部間共同研究

01

カズバク研究会

街角統計学部が数え、カズバク研究会がさらに数えます。

02

ボロコラコレクターズ

「平成8年・好きな消しゴムの角ランキング」を捜索中。

03

ナゾソンズ

○・△・□の比率から作った実験曲『幾何の歌』を学内放送。

THE NEXT SUBJECT MAY BE YOU.

次に調査されるのは、
あなたかもしれません。

研究員は今日も街角に立っています。質問は社会問題でも景気動向でもなく、

「肉まんを買ったとき、
最初の一口は上からですか? 横からですか?」

かもしれません。ですが我々は、その答えを記録し、集計し、グラフにし、必要以上に考えます。

FACULTY STATEMENT「統計とは、数字のフリをした物語である。」

人間のしょうもなさには、まだまだ数えられていないものがあるからです。