(コード:CND-202 / 単位数:2 / 担当:夜霧 幽羅 准教授)
目次
講義概要
この講義では、中二病において欠かすことのできない「闇属性語彙」の構造・文脈・感情効用を体系的に分析する。
「漆黒」「堕天」「神殺し」「血塗られた記憶」「選ばれし運命」など、耳にするだけでゾクッとする語彙が、なぜ人を中二にさせるのか?
そこには“発語の儀式性”と“言葉による自己演出の快楽”が隠されている。
代表語彙と感情効用分析
語彙 | 主な使用シーン | 感情効用 | 使用難度 |
---|---|---|---|
漆黒 | 武器・瞳・翼などの色表現 | “全てを呑む静謐”感 | ★★☆ |
堕天 | 元天使、自ら闇を選ぶ設定に多用 | “選択された孤独”感 | ★★★ |
神殺し | 圧倒的な逆転劇の象徴 | “畏怖すら超越する自我”感 | ★★★★ |
契約 | “禁忌”との繋がりを演出 | “封印と解放”感 | ★★☆ |
封印 | まだ見ぬ力を予感させる | “未完性のロマン”感 | ★★★ |
特別講義内容(抜粋)
- 第4回「“堕天”という美学:光を捨てる快感」
堕天キャラの系譜と、自称堕天の落とし所を検証。 - 第7回「“神殺し”の呼吸:己の名に宿る神性と対峙せよ」
「神殺し」を名乗る際の注意点と、その重みに耐える方法。 - 第11回「“漆黒”の正しい用法と、それ以外の黒との違い」
“真っ黒”ではない、“漆黒”でなければならぬ理由。
実践課題(一部)
- 自身の異名に「闇属性語彙」を3つ組み込み、詠唱詩を創作せよ
- SNSやプロフィール欄における自然な「神殺し」の使い方を研究せよ
- 「契約を交わした風の言い回しコンテスト」(例:指先に走る雷光と共に“契約完了”を宣言)
評価基準
- 語彙の“禍々しさ”と“自然さ”の両立(40%)
- 語彙使用時の表情とポーズ(30%)
- 闇属性語彙における“語彙間の連携力”(20%)
- 夜霧准教授が震えるかどうか(10%)
講師より一言(夜霧 幽羅)
「“言葉は呪いだ”。そして中二語彙は、最も甘美なる呪術である」