イセカリア商店街めぐり 第1弾

~うそこつ特派員レポート~

異世界王国イセカリアの城下町に広がる商店街は、剣と魔法の国らしくクセの強い店ばかり。 今回は、そんな中でも特に人気と謎が入り混じる8店舗を、うそこつ特派員が現地レポートしてきました!


目次

カケラ武器店『カタナリ屋』

「割れてるけど強いんだよね~」

一見するとただのガラクタ。しかしこの店に並ぶのは“かつて英雄に使われた剣の破片”や“伝説級の柄だけ”。 持つだけで「気が引き締まる」との声も多く、精神的バフが付くというウワサも。たまに店主がカケラの持ち主だった英雄のモノマネを始めるので注意。


ボロ布防具工房『ボヌロノ』

「守るより、語れる防具。」

布一枚。でも由緒正しい布。イセカリア建国前から存在するとされる“語る布装備”専門店。なぜか熟練冒険者ほどこの店のボロを身につけたがる。防御力は「ほぼ0」だが、「過去の敗北を思い出すことで注意力が上がる」という謎効果あり。


激安ダンジョン罠探知用品店『ショップチョイワカ』

「当たるかどうかは、あなた次第!」

「“当たらない”という意味で信頼できる」など奇妙な高評価が寄せられるお店。 魔法探知棒・念のためランプ・不安を煽る鐘など、判定精度より”雰囲気”を重視したアイテム多数。初級者が“ダメ元”で買っていくことが多く、万が一当たったら拍手が起こる。


日常が潤うちょっとした魔法を売る『日潤魔堂』

「火を出すより、気分を上げよう」

実用性ゼロ。でも心があったかくなる魔法を販売。 「いい香りを一瞬出す魔法」「自己紹介が噛まずに言える魔法」「夕焼けがやけにエモく見える魔法」など、旅の途中にふと立ち寄りたくなる癒し系ショップ。


乱属性雑貨『ミダレエメ』

「出る属性は運しだい。店主にもわからない。」

火の杖から氷、氷の杖から風。 属性がミダレて生まれた魔導具を専門に扱う店。 「安いし何か出るならいいか」というカジュアル魔導士に人気。 “意外な属性でピンチを救った例”が壁に貼ってあるが、ほぼ創作らしい。


宝箱専門店『ラカタコバ』

「開けるまでがロマンです。」

ダンジョン用の“罠あり箱”から、家庭用“おやつ保存箱”まで多種多様な宝箱が並ぶお店。 「開けた時のBGM演出」などのオプションサービスもあり、プレゼント用に買っていく王族も多い。 盗賊用“開けたら怒られない鍵”付きモデルが話題。


剣焼き菓子屋『エクスカリパン』

「甘さは武器だ!」

見た目は完全に武器。しかし中身はふんわり甘い。 勇者型クッキー、モーニングソードワッフル、斬撃ロールケーキなど、形とネーミングの暴力で観光客に大人気。 「戦う前に糖分を」をスローガンに、冒険者たちの定番補給所となっている。


呪文カラオケ館『トナエコー』

「あなたの唱え方、採点します」

呪文を詠唱して歌うタイプのカラオケ館。音程・詠唱スピード・魔力抑揚などが採点対象。たまに本当に効果が出てしまうので防音魔法は完備。 人気曲は「メラゾラブ」「ヒール・ミー・テンダー」「異世界の扉をノックしろ」など。

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