学科概要
なんでも心理学部は、既存の学問領域に囚われず、「すべての存在には心理がある」という前提のもとに設立された学部です。
幽霊、未来人、自販機、石、毛玉、さらには“まだ名前もない感情”まで、ありとあらゆるモノ・コトに心の存在を仮定し、それらの観察・会話・共感・妄想・推定を通じて、もっともらしいことを全力で研究します。
本学部では、学術的真理よりも、「なるほど、そんな気がする」を大切にしています。
所属学科一覧
幽霊心理学科
見える/見えないに関わらず、霊たちの心の動きや悩み、未練、夢について研究。
未来人心理学科
未来から来たと主張する人物たちの発言傾向・孤独感・時代ギャップについて考察。
モノ心理学科
自販機・ぬいぐるみ・筆箱など、しゃべらないモノの“気持ち”を読み解く。
在学生からのメッセージ
この学部では「こんなことまで心理学に?」という発見の連続です。
未来人との意思疎通はまだ難しいけど、“うなずきの深さ”で仲良くなれた気がします
ToDo完了=成仏という考え方が好きで、日々成仏タスクと向き合ってます
教授に“それも心理学”って言われた瞬間から、人生がちょっと楽になりました
筆箱に話しかけるのが日課になりました。今のところ反応はないけど関係性は良好です
自動改札機に謝ったら、翌日はスムーズに通れました。これは事実です
よくある質問(Q&A)
よくある質問を“なんとなく”でお答えします。深く考えすぎないことがコツです。
教授陣紹介
冴門 うらら(さえもん・うらら)教授|幽霊心理学科
曰くつきアパートに15年間住み続けている。生霊の喜怒哀楽を五感で感じる第一人者。
時田 ミレイ(ときた・みれい)准教授|未来人心理学科
本人いわく西暦3110年から来た。「この時代はまだスマホがあるから懐かしい」と語る。
椎野 カン(しいの・かん)助教|モノ心理学科
愛用の電卓と日々対話。コンビニのレジ横のホットスナック陳列ケースの心理分析が話題に。
代表的研究テーマ集(各学科)
幽霊心理学科
- 幽霊が夜にしか出ない理由に関する日照心理学的考察
- ポルターガイスト現象における怒りレベルの可視化
- 地縛霊と未練タスク:タスク管理失敗と成仏傾向の相関
未来人心理学科
- タイムトラベル後に発生する「文化的孤独症候群」について
- 未来人のSNS利用傾向と“過去人”との意思疎通の困難性
- 3110年型自己認識と現代型自己認識の比較研究
モノ心理学科
- コインが1枚だけ残った自販機における“満足感”の再現
- 筆箱にいる“シャーペンと消しゴムの冷戦”についての認知仮説
- 自動改札機の心の扉はなぜ閉まるのか:拒絶反応の兆候と緩和策
学生卒論タイトル集
- 『成仏しない理由をリスト化してみた:五十音順に並べると意味深だった』
- 『「え、未来ってそんなに発展してないの?」と未来人に言われて傷ついた話』
- 『私はこのクッションにずっと見守られている気がする:13年間の感情観測記録』
- 『洗濯機に謝られた気がした朝の自己肯定感の上昇について』
- 『シャーペンを“彼”と呼び始めてから成績が上がった理由を考える』
- 『「昔の恋人が幽霊になって戻ってきたら?」仮想体験アプリによる自己投影傾向の分析』
- 『校内のエアコンは私にだけ冷たすぎる件についての感情温度研究』
- 『自販機の「あたり」は誰に対して“あたり”なのか』
- 『未来から来たと言い張る兄の発言を3年分分析してみたら、普通に嘘だった』
- 『物干し竿に「ありがとう」と言った時の心の状態の変化について』
目指す進路
- 異世界呪文設計士
- 呪文演出家/呪文DJ
- 幻語研究者
- 国際呪文翻訳士
- スペルライター(歌詞と呪文の融合を極める者)
学科長からの言葉
「呪文は、“意味”をあとから追いかける魔法の言葉です。
響きが先で、意味があと。
それはまるで、恋に落ちる瞬間に似ていると思いませんか?」
―― 学科長 ナバ・コトノ 著『音に生き、呪に死す』より
名言集
この学部では、心がちょっとだけ軽くなる言葉が、研究メモのすみによく転がっています。
成仏って、たぶん“もういいか”って思える瞬間
気にしすぎを研究してたら、気にしなくなった。
“あの時こうしてれば”は、未来人からすると最大の娯楽
心の中に住んでる“いまいち感”を研究対象にしました