「両方がちゃんと邪魔をしている」
料理番組に忍者が出るだけでは不足。料理中ずっと隠れ、審査員に見られたら失格なら認定対象です。
昭和から続く謎番組を、今ふたたび。
体操は、戦える。
天気予報は、スパイ活動に使える。
お見合いには、配当がつく。
テレビがまだ少し無茶をしていた時代。深夜帯、早朝枠、地方局の謎編成、特番のすき間で、奇妙な番組群が確認されました。
ラジオ体操 × バトルロイヤル。お天気 × スパイ。野球 × 吸血鬼。お見合い × ギャンブル。歯磨き × RPG。
押し入れ、閉鎖された地方局倉庫、テレビ雑誌、VHS、スタッフの記憶、親戚のおぼろげな証言を手掛かりに、その全貌を追うのが、うそこ大学公認サークル「カケザーン発掘所」です。
二つをくっつけるだけでは、正式なカケザーンとは認められません。
料理番組に忍者が出るだけでは不足。料理中ずっと隠れ、審査員に見られたら失格なら認定対象です。
吸血鬼野球なら、ナイトゲーム限定・日の出で終了・ベンチへのニンニク持込禁止まで必要です。
「なぜ掛けた?」と思いながら「このルールなら確かに」と納得する瞬間を、カケザーン納得と呼びます。
番組内容の復元が進んでいる、代表的な5本の記録。
RESTOREDラジオ体操×バトルロイヤル
ラジオ体操を正確に行いながら最後の一人になるまで戦う健康格闘番組。「息が合っていない」という理由だけで失格者が続出。
RESTOREDお天気コーナー×スパイ活動
普通の天気予報に見せかけ、服の色・マグネット・湿度・傘マークのすべてが極秘通信だった2分番組。
野球×吸血鬼
日の出までに試合を終えなければならない吸血鬼チームのナイトゲーム。延長十二回、午前4時41分の実況音声だけが残る。
RESTOREDお見合い×ギャンブル
結婚は人生最大の賭け、という比喩をそのままルール化。最終回は成立カップル0組・残チップ0枚。
歯磨き×RPG
歯ブラシは武器、フロスは伝説装備、うがいでセーブ。磨き残しにより翌週も同じ話を放送した記録が残る。
地下資料室には、ラベルだけ読めるテープが大量に保管されています。
「子どもの頃に見た気がする」という証言も受け付けています。
資料が少ないほど、なぜか証言だけ増えることがあります。
VHS・ベータ・録画DVD。肝心な場面だけ別番組で重ね録りされていることが多い。
スタッフの走り書き「これ、本当にやるんですか?」も重要資料。
新聞・テレビ雑誌で「驚異!野球と吸血…」まで確認できる資料。
「北海道で見た」「九州だった」「夢だった」が同時に存在。
映像も番組表もないのに「それ、俺も見た」という人だけが増える危険資料。
映像も番組表もないのに、「それ、俺も見た」という人だけが増えていく現象。現在、原因を調査中です。
存在しなかった過去を、資料と真顔で復元します。
古いVHSから映像を捜索。砂嵐も重要な資料です。
資料のない部分は、最もそれっぽい内容を真剣に補完。
ロゴ、フリップ、名札、謎の得点表を復元します。
古新聞の「新」「終」「再」と不自然な番組名を追跡。
「見た気がする」を収集。記憶違いも保存します。
まだ存在していない過去番組を、スポンサーまで設定。
情報文化学部・異種メディア接合史研究室
大学院時代、古書店のVHSに「体操×殺」とだけ書かれたラベルを発見。通販番組の奥に47秒残っていたラジオ体操バトルロイヤルらしき映像から研究を開始しました。
「カケザーンとは、“意味不明 × 筋が通っている”というテレビ文化が生んだ奇跡です。二つのものを掛ければ、答えは一つ増える。だから今日も掛けます。誰にも頼まれていませんが。」
質問への回答後、さらに疑問が増える場合があります。
完全に真面目に架空です。ただし企画書とVHSラベルまで作ると、我々にもよく分からなくなります。
頻繁に起きる「逆に見たい現象」です。
大歓迎。ただし両方の要素が番組ルールへ影響していることが重要です。
もちろんです。存在しなかった番組にもファンは存在できます。
まだ発掘されていないからです。番号の欠落は空白ではなく、宝の地図です。
地下資料室で見つかった、ラベルの剥がれたVHSを挿入してください。
STOP 00:00:00
一本のVHS。一行のテレビ欄。誰かの「昔そんな番組あった気がする」。そこから、新しい番組史が始まります。
「掛ければ掛けるほど、過去は増える。」
カケザーン発掘所 本日も発掘中 ●