【学食コラム002】唐揚げの個数で人生の転機が決まる説

うそこ大学学食にまつわるコラムをお届けするコーナー!
第2回は── 人生の岐路は、あのカリッとした一口に潜んでいる。

目次

「唐揚げの個数で人生の転機が決まる説」

学食における唐揚げ定食は、実に奥深い。
衣のザクザク感、油の温度、添え物の千切りキャベツ。どれも重要ではあるが、我々が注目したのは“唐揚げの個数”である。

きっかけは、うそこ大学行動経済飯研究所(通称:メシ研)のランチ時会話ログ分析である。
学生たちが「今日は当たりだった!5個あった!」「なんで私だけ4個……?」などと異様に個数に敏感であることに我々は気づいた。
そこから始まったのが、『唐揚げ個数×人生転機』相関研究プロジェクトである。

調査はこうだ。
過去3年間で唐揚げ定食を週3回以上頼んでいた学生を対象にアンケートを実施(回答数:291件)。
そのうち、“人生の転機(告白、留年、バイト採用、スカウト、謎のひらめき)”が起きた日の唐揚げ個数を記録したところ、驚きの傾向が明らかになった。


📊 代表的な転機と個数の傾向:

  • 3個:冷静な決断日。親に電話した率が高い。
  • 4個:停滞と安定。特に変化なし。唐揚げを噛む音だけが響く午後。
  • 5個:運命の入り口。なぜか偶然が重なる日。
  • 6個:一時的な高揚。LINEで誤爆しがち。
  • 7個以上:だいたい混入ミス。だが、その日なぜか告白されている。

さらに、特筆すべきは“人生で初めて6個入りを食べた翌日”に転科・転部を決意した学生が4名いたという事実。
ある学生は「唐揚げがいつもより多くて、なんか“生き直せ”って言われた気がした」と語っている。

この研究を進めるうち、学食スタッフとの連携も始まった。
現在は非公式に、週1回だけ「唐揚げ運命シャッフルデー」が実施されており、個数がランダムになっているらしい。
もちろんスタッフ側も「揚げてるときに“あ、今日は5個の気分だな”ってなるんですよ」と、もはや直感で未来をいじっている様子。

なお、“3個の唐揚げしかなかった日”に限って哲学書を買う学生が多いという謎の傾向も報告されている。
我々はこれを“カリカリ不足の思索反射”と呼んでいる。


最後に、ある卒業生の言葉を紹介して終わろう。

「あの日5個あった唐揚げ。最後の1個を誰かと分け合った。それが、いまの妻です。」
—— 唐揚げ個数婚の第一人者より


あなたの人生も、今日の唐揚げが左右しているかもしれない。
ぜひ、数えてから食べてほしい。いや、食べる前に祈ってほしい。
——そのカリカリの奥に、運命の歯ごたえがあるから。


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