はじめに:ようこそ、うそこ大学図書館へ
知の迷宮へようこそ。
ここは「読んでも読まなくても何かが得られる(かもしれない)」をモットーに、全蔵書が架空で適当でちょっと深そうなうそこ大学の中央図書館です。
貸出、閲覧、放置、何でもご自由に。読まれない本たちにも居場所を。
今週のピックアップ蔵書
図書館司書が“なんとなく目が合った気がした本”を独断で紹介。
今週は、うそこ大学図書館が誇る“朝食スリラーの金字塔”──
書名:『目玉焼きだけが知っている』
著者:フライド・オーヴァー
図書館司書のレビュー:
「目玉焼きは、すべてを見ていた。」
この一文で始まる本書は、ただの料理エッセイではありません。
むしろ“朝の食卓で起きた何か”を巡る、極めて静かで不可解なミステリーです。
主人公は無職。毎朝、目玉焼きを焼くことでしか時間の流れを感じられない人物です。
だがある日、焼いたはずの目玉焼きが、皿の上で「焼かれていない側」を見せていた……。
著者・フライド・オーヴァー氏は、一切の説明を避け、読者に“目玉焼き目線”で世界を見せようとします。
とくに第3章「まぶたはないがまなざしはある」では、食べられることを運命づけられた卵の切なさが詩的に綴られ、読む者の胃にじわっとくるものがあります。
本書を読んだ翌朝、目玉焼きに「ほんとに何も見てない?」と問いかけたくなること間違いなし。
食べる前に一礼してしまう人が続出しているため、図書館ではこの本の横に生卵のお供え台が設置されています(※寄贈:農学部卵研究会)。
なお、うそこ大学ではこの本を読んだ学生の間で「黄身だけ知ってる会」が密かに結成されているという噂も。
ふるすじライブラリー
「読んだ気になりたい人専用」
読む時間がないあなたに、本の最初から最後までを1ページで伝える禁断の要約群。
卒業生の推薦書
学部ごとの卒業生たちが「これだけは読んでおけ」とそっと(やや強めに)教えてくれる一冊。
志望学部を決めかねている受験生もぜひご参考に。
- 💤 ぐうたら学部:『やる気が迷子になった日』推薦 by おふとん たま子
- 🌱 夢農学部:『目で育つトマトたち』推薦 by 芽吹 みのる
- 🌌 宇宙漂流学部:『たった一文字で方位を失う』推薦 by 渦見 恒星
季節の特設展示:夏のうそこ怪談文庫
「読まないほうが涼しいかもしれない」と噂される、夏限定の涼感ラインナップ。
うそこ大学の夏は、押入れと拍手とヒグラシの音でできている。
- 特集タイトル一例:
- 『風鈴が鳴らない日』
- 『線香だけが減っていく部屋』
- 『夕方だけ動くカーテン』
- ※ふるすじ閲覧注意(じわじわ怖い&なんかくだらない)
蔵書ランキング(閲覧/貸出/謎人気)
誰が読んでるのか分からないのにランクインしてくる不思議なランキング。
今週の1位は、「あの子が夏だけ帰ってくる」。図書館司書すら震えた。
- 👑 今週のトップ3
- 🔁 毎週更新予定(記録係のやる気次第)
うそデュー・システムとは?
Dewey Decimal Systemを模してるようでまったく模していない、うそこ大学図書館独自の分類法。
数字だけで「なんとなくジャンルっぽく」見えるのが特徴です。
- 例:
- 304.8=卵象徴論
- 839.1=視聴者系怪異
- 560.1=精神的自宅待機論
グッズコーナー
“読んだふり”をもっと楽しく。
うそこつロゴ入りグッズが、図書館のアイテムとして普通に人気です。


🧑🎓 館長よりごあいさつ
「借りたい本が見つからない? 安心してください、それが当館の仕様です。」
👉 [館長のあいさつ全文はこちら](リンク)
📜 図書館の歴史
おでんの買い物メモから始まった、うそこ大学図書館の奇妙な歩み。
本当にあったことなのかどうかはさておき、歴史があるとそれっぽく見える。
👉 [図書館の歴史ページを見る]
🤖 あなたにおすすめの一冊メーカー(診断)
名前や誕生日を入力するだけで、
あなたの魂に寄り添う(ような気がする)架空本を1冊ご紹介。
- 例:
→「たぶん犬だった何か」
→「お墓参りしてないのに花が枯れてた」
→「カーテンコールは1人でもできる」
👉 [診断スタート!](ボタン)
🗂 カテゴリから探す
- 怪談系(じわこわ)
- 夢と野菜系
- 社会で役に立たなかったビジネス書風
- 読み始めて途中でどうでもよくなる系
📬 お問い合わせ・感想受付
読んだフリでも、泣いたフリでも、フリのフリでもOK。
「この本をもっと知りたい」「グッズほしい」「こういう本もありそう」など、
しょうもないおたより大歓迎です。
👉 フォームはこちら(またはうそこ大学図書館カウンターまで)
🏁 最後に
うそこ大学図書館では、「本気のウソにこそ、居場所を」という理念のもと、
架空でも、しょうもなくても、誰かに寄り添える1冊を今日も静かに並べています。
あなたの目に留まるのを、待っているかもしれません。