学長からのメッセージ

みなさんこんにちは。うそこ大学学長のウソコ・ツイチャターネです。

本学では、学生一人ひとりが「自分という謎」を深堀りすることを重視しております。
「学びとは、自分探しの旅ではなく、たまに見失うスリルである」――これは私がエレベーターの中でふと思った言葉です。

教育の現場では、”知識のインストール”よりも”未知のアップデート”を優先しています。
「答えがひとつとは限らない。そもそも問題がなかったこともある」――これも私の手帳のすみに書いてありました。たぶん私が書いたと思います。

また、学内では「自動販売機に話しかけて単位がもらえた」という事例も報告されており、これは“対話力”と“思い込み力”が評価された結果だと考えられています。

本学のモットーは、「常識の再発見、非常識の再利用」。
カリキュラムには「寝ながら哲学」「無音ダンス実習」「未来の回想録」など、誰かが必要とする可能性のある授業をラインナップしております。

もちろん、学費はちょっぴり高めです。でも安心してください。
「投資とは、回収の可能性を考えないことである」――これも私の名言です。

来年には創設300年(諸説あり)を迎え、大々的にイベントを行うため今まで以上に寄付が必要だと実感しており、ここだけのはなし親御さんの収入の高い順に入学させようかなと本気で考えているところです。
なお、表に出せない収入をお持ちの方は残高証明書さえお見せいただければ他の高収入のご家庭となんら区別することなく歓迎いたします。

ところで、ご存じの通り我が校では政治・経済等各方面に卒業生を輩出しておりますが、諸事情により名前は伏せておきます。なぜなら我が校はどこよりも個人情報の流出を懸念しているからであります。でもほんとにすごい輩出しているんです。(首相もかもよ?)

最後に一つ、私が学生時代に教授から投げかけられた言葉をご紹介しましょう:
「この答えで合ってるのかと問う前に、その質問が必要だったかを考えろ」
……今もなお意味は分かっていませんが、響きが良いので座右の銘にしています。

それでは皆さま、ようこそうそこ大学へ。

「大学とは、真面目な顔をしてナナメに歩く場所である」――学長 ウソコ・ツイチャターネ