宇宙漂流学部
常識をいったんシャトルの外にパージしてから、お入りください。
学部紹介
かつて、うそこ大学敷地内から試験的に飛ばされた一機の宇宙用ドローン。 しかし、予期せぬ強力な噴射によって地球を飛び出し、太陽系すら超え、未知なる宇宙へと放たれてしまいました──。
この事件をきっかけに設立されたのが、宇宙漂流学部です。
宇宙を漂流し続けるドローン(愛称:ひょどろん君)は、航行中に遭遇した様々な惑星の情報をリアルタイムで送信。
学部ではこれらの膨大なデータを解析・研究し、ユニークで真面目なシミュレーションと考察を行っています。
- ▶ 発見された惑星の地質・大気解析
- ▶ そこに生息する奇妙な生命体の生態調査
- ▶ もしも地球人が住んだらどうなるかの居住可能性シミュレーション
- ▶ その星独自の文化や超未来技術の可能性予測
漂流ドローンから届く一枚の画像、一行のデータが、壮大な仮説と物語を生み出す──ここは、想像力と科学が交差する宇宙研究の最前線です!
特派観測ドローン「ひょどろん君」
主な機能
- 星の風向きに応じて自然に回転
- 危険を察知すると“とりあえず遠くで浮く”
- 泣いてる学生のそばにいつの間にかいる
- 「その星っぽい曲」を小さく再生できる(たまに)
魅力まとめ
- なぜか懐くと無性に嬉しい
- 講義よりもひょどろん君を観察してる時間が長い学生も多数
- 成績に直接関係ないけど卒業式では必ず名前を呼ばれる
- 一部で「うそこ大学の最後の良心」と呼ばれている
在学生からのメッセージ
※本メッセージは、学内通信回線から傍受されたリアルな学生の声です。
特徴的な研究プロジェクト
モフラ星
全体が柔らかい毛羽立った繊維で覆われた不思議な天体。モフモフした衝撃吸収性地表についての論文が毎年多数提出されます。
シャボーダ星
石鹸の泡のような大気が何層も重なり、太陽光の干渉で常に虹色に輝いている惑星。泡の耐久年数の測定プロジェクトが進行中。
ギンギン星
金色太陽と銀色太陽が交互に照らし、景色と気温が金期・銀期で変化する双星系の惑星。
直径5kmのまんまるで柔らかい惑星「ダンゴ星」。「地表がもちもちしている星に住んだらどうなるか」を徹底検証中!
葉っぱのような大陸が浮かぶ惑星「ワープリーフ」。農業・建築・乗り物すべてが“葉”でできる未来社会を提案!
夜しかない惑星「ノクタリア」。光を操る技術と、夜型社会の形成シミュレーションを実施中!
主な研究テーマ
惑星観測ログ解析
漂流ドローン「ひょどろん君」から受信した画像や電波スペクトルのノイズ解析。
居住可能性シミュレーション
気温・重力・大気組成・未知のリスクから、各惑星における人類の生存率を算出。
架空惑星経済学
地球の資源が通用しない、異星の経済システムや等価交換プロトコルを数学的に予測。
異文化接触モデル
未知の有機生命体や珪素生命体と遭遇した際、最初に取るべきあいさつと外交論。
惑星環境適応プラン
植物、動物、人類それぞれの身体的・遺伝的・文化的適応シナリオを作成。
教授陣紹介
月影 ソライ 教授
「未知の宇宙に、既知の常識を持ち込むな」が信条。
宇宙探査心理および宇宙サバイバル理論の提唱者。常に革新的なアプローチで講義します。
天渡 星次郎 准教授
ドローン漂流記録解析の第一人者。異星経済学にも精通。
膨大な観測ログから「星の呼吸」を読み解くデータサイエンティスト。学生からの相談が最も多い人。
砂上 晴斗 助教
惑星適応プラン担当。砂漠型惑星でのサバイバル術を講義。
過酷な星々の環境モデルを専門とし、自らも過酷な環境での長期野外活動を得意とします。
よくある質問
宇宙漂流って、どこまで行くんですか?
基本的に行けるところまで。たいてい観測陣の予想を超えた未踏宙域へと向かってしまいます。迷子と漂流は紙一重ですが、当学部ではこれを出発と呼んでいます。
成績はどうやってつきますか?
惑星に対する愛着と観察の熱量・深さによって評価されます(あと、ときどきゼミ発表会でのひょどろん君とのシンクロダンスも加味されます)。
ひょどろん君と話せますか?
ごく稀に通信状況が良いと会話っぽいことができます。基本的には内蔵スピーカーから流れる奇妙な電子音や、泡の吹き出しパターンによって何となく意思を伝えてくれます。
就職に活かせますか?
「前例のない環境や星でも柔軟に適応できる適応力」は、地球上の企業でもわりと高く評価されており、フロンティアスピリットのある人材として就職率は良好です。
宇宙服は必要ですか?
キャンパス内では必須ではありませんが、シミュレーション講義などでは“着用が強く推奨”されることがあります。体験用の貸出宇宙服も多数用意してあります。
未来へのビジョン
宇宙漂流学部は、単なる“夢”の研究にとどまりません。
「いつか本当に地球を飛び立つ日が来たとき、最初に歩みを進めるための羅針盤になること」
これこそが私たちの究極の願いです。
一機のドローンから始まった宇宙漂流。あなたも、その無限の航海に加わりませんか?